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『オークションの生体取り扱い反対の要望書送付について』

■要望書送付の経緯

生体オークションをご存知でしょうか。
生体オークションとは、インターネットのオークションサイトにおいて、犬猫などを含む生物のオークションを行うものです。
現在、大手では、YAHOO!以外の複数のオークションサイトにおいて、これらの生体オークションが執り行われています。
その中で、犬がどのように取り扱われているのかと申しますと、一番多いのが仔犬の売買であり、
また、成犬も「里親募集」という名目により、「1円からスタート」という、破格の金額で出品されているケースが散見されます。
ネットオークションでは、商品の出品者は、出品した『商品』に最高値をつけた落札者に商品を渡すという
システムとなっており、出品者は落札者がどういう人であるかなどは知らないまま取引が行われます。
これがオークションの面白いところではありますが、こと犬という「伴侶動物」の取り扱いに関して考えてみると、
このオークションというシステムは、不適であり、大きなリスクを含んでいるものと考えます。
考えられる主なリスクは以下の通りです。

・「パピーミル」(直訳=子犬工場。営利第一主義の繁殖者のこと)が参入してくる可能性があります。
・繁殖業者および流通業者の間で、安易に転売を行うことができます。
・出品された犬が実験動物として購入される可能性があります。
・考えたくないですが、虐待目的で購入される可能性もあります。
・生体に限ったことではありませんが、ネット通販を使った詐欺に巻き込まれる可能性があります。
・オークションで気軽に犬を売り買いできる土壌があると、犬を安易に繁殖し、販売することを助長する可能性があります。

これらのリスクはすべて、全般的に飼育放棄を招く要因になり得ます。
また、残念ながら どれも可能性がゼロであるとは断言できません。
とくに、犬という『伴侶動物』を取り扱う場合には、
取引成立前に購入者の家庭環境や生活環境等の条件を知ることなしに、適正な飼育を望むことは不可能です。
つまり、このような状況にあるネットオークションに 人の伴侶動物である犬を出品する出品者というのは、
犬の適正飼育を考えないか、または このような状況を意図的に利用しているか、
のどちらかであると考えられます。

この現状を鑑みた時、ネットオークションで『生体』を取り扱うことは
道義的責任を問われておかしくない問題と思われます。

実は、今回の行動は、1頭の成犬のE.コッカー(メス4歳)が「1円からスタート」のネットオークションに
かけられた事実を知ったことがきっかけとなりました。
ECSRNの複数のメンバーが、そのE.コッカーの出品者(飼い主)と面識があり、
出品されたE.コッカーと実際に会ったことのある人間もいましたので、
ネットオークションへの出品に対して、非常に衝撃と憤りを感じたのは事実です。
しかし、オークション終了までの限られた時間の中、自分たちではどうすることも出来ませんでした。
結局、誰かに落札されてしまいました・・・驚くほど安価で。
今になっては 落札後幸せな家庭で暮らしている事を望むほかありません。

ECSRNでは、この時の苦い体験をもとに、今回、要望書を送付することに致しました。
■送付先と送付文章
1)ネットオークション主催会社
方法 配達証明郵便およびEメール 日付 2004年10月27日
・BIDDERSオークション&ショッピング (株)ディー・エヌ・エー 代表取締役 南場智子様宛 12/3現在未回答
楽天オークション 楽天株式会社 代表取締役社長 三木谷浩史様宛 12/3現在未回答
2)上記1)サイトとの連携会社
方法 Eメール(問い合わせフォームにて 日付 2004年11月10日
・msn JAPAN マイクロソフト株式会社様宛 12/3現在未回答
・goo エヌ・ティ・ティ レゾナント株式会社様宛 11/12回答あり
・infoseek 楽天株式会社ポータルメディア事業カンパニー 
インフォシーク営業部様宛
12/3現在未回答
3)取り扱いは極少数だが今後中止に向けて
方法 Eメール(問い合わせフォームにて 日付 2004年11月10日
・livedoor   株式会社ライブドア様宛 11/10回答あり
・ぐるぐるオークション   ぐるぐるシステム担当者モエル様宛 11/10回答あり
■送付資料
送した実物の文書と 配達証明の領収書
■先方からの回答
2004年12月3日現在、いただいた回答をご覧ください。
livedoor
ぐるぐる 
goo
ご一読いただいた上で、この問題の現状について ひとりひとりが考えていく事が大切ではないでしょうか。 

ECSRNでは、私たちにとってかけがえのない家族である『犬』たちの為、
少しでも状況の改善がなされる事を祈りつつ 微力ですが、今後も自分達に出来る事を、
ひとつずつ確実に実行していこうと考えています。
みなさま、どうぞ ご支援ご指導くださいますよう お願い申し上げます。

2004年12月3日


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