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捨てないで<<どんな犬<<かかりやすい病気(遺伝疾患)遺伝疾患1(PRA/prcd)

PRA/p r c d

PRA(進行性網膜萎縮症)は 同じような症状が見られるいくつかの眼病の総称です。
いろいろな犬種に見られます。
網膜がだんだん萎縮していって最後は失明します。
現在、治療方法は確立されていません。
prcdとは E.コッカーに一番多いPRAのタイプです。


・遺伝形式
 常染色体劣性遺伝です。
 両親犬の両方からPRAになる因子をひとつずつ受け継いだ仔犬はPRAを発症します。

・発症の時期
 1)早期に発症するもの (生後数ヶ月〜)
 2)遅くに発症するもの (3、4歳〜)

 E.コッカーでは、遅くに発症するprcd(進行性網膜桿状体-錐状体異形成タイプ)が、
 一般的です。
 発症年齢は4〜7歳とも、6〜12歳とも言われています。
 
・症状
 最初は夜盲症が見られ、暗いところで物にぶつかったり、
 夜の散歩を いやがったりするようになります。
 眼球が光を跳ね返す反射が強くなります。(フラッシュを焚くと目が光る、あの反射です。)
 暗いところでは、緑がかった反射が見られたりします。
 次第に明るい場所でも見えにくくなり、周辺視野が失われて、最終的には失明します。
 病気が進行すると、白内障を伴うことが多いため、
 加齢による白内障とのみ診断されて終わる場合もあると思われます。
 
 白内障は視力が衰えた場合でも、光を感知できます。
 PRAによる失明は光を感知することはできません。

・診断 
 眼底検査(眼底鏡または眼底レンズによる)を行い、
 タペタム領域の反射亢進がないか、眼底動静脈の萎縮がないかを観察します。
 最終的な確定診断は、ERG(網膜電位図)の測定によります。
 
 眼底検査は眼科専門医もしくは獣医大学病院など、検査器材を備えた医療機関
でなければ受けられません。

 尚、ERGの測定は「異常」か「異常なし」かを判定するものであり、
 「キャリア」か「キャリアでない」かはわかりません。
 また、このERGテストの判定結果も100%正確ではなく、誤差が出ると言われています。

 E.コッカーのprcdに関しては、「DNA検査」によって、クリア/キャリア/アフェクテッドの
 確定診断ができるようになっ ています。




PRA/p r c d DNA検査

現在、E.コッカーにおけるprcd-PRAに関しては、遺伝子レベルでの診断が可能になっています。

検査の結果、以下の3つに分けられます。

Normal/Clear:ノーマル/クリア prcd-PRAには冒されておらず、発症遺伝子はもっていません
Carrier:キャリア prcd-PRAは発症しませんが、その病気の遺伝子を持っています
Affected:アフェクティッド prcd-PRAを発症します

以前、OptiGen (米)によるテストは「マーカーテスト」だったため、
診断結果にはわずかながら誤差がありましたが、
その後の研究でprcd-PRAを発症させる遺伝子そのものが発見されたため、
2005年1月より新しい検査方法が導入され、
確定診断が出るようになりました。

OptiGenの検査はアメリカに血液を送るテストだったため、
採血や検疫手続き、空輸時の温度管理など、いろいろと手間がかかりましたが、
現在受けられるDNA検査は、口腔内を検査用めん棒でこすって粘膜のDNAサンプルを
採取するチーク・スワブテストで、より簡単になりました。

2008年現在、E.コッカーにおけるprcd-PRAのDNA検査を扱う検査機関は国内外にあります。




Eコッカーファンシャーがこれまで利用したことがある検査機関

・GTG(豪) http://www.gtg.ne.jp/
 犬のDNA検査の先駆機関であるOptiGen(米)とライセンス契約を結んで
 るオーストラリアの会社で人間、植物、動物、と広範囲にわたり、
 DNA分析サービスを行っている
 検査方法:チーク・スワブ

・バイオス医科学研究所(日本) http://www.bioslab.co.jp/research/8/index.html
 犬の遺伝子検査だけでなく、厚生労働省、文部科学省、経済産業省などが
 実施している産学連携プロジェクトに参加し、
 受託研究の他、企業や大学等との連携研究などを行っている会社
 検査方法:チーク・スワブ

上記HPより検査を申し込むと採取キットがお手元まで郵送されます。



PRAと繁殖について

繁殖者はPRAを発症させる交配を避ける義務があります。
繁殖する犬、繁殖予定の犬はすべて DNA検査を受けるべきです。
さらに、年に一度、眼科専門医による検査を受け、異常があるかないかのチェックも必要です。

 特に、E.コッカーにおいて問題なのは、発症の遅いパターンのPRAが主流であるということです。
 E.コッカーに最も一般的に見られるprcdは 他の犬種のprcdに比べて
 発症が3、4歳〜12歳以降と非常に幅があり、また進行もゆっくりなのが特徴です。
 遅くに発症するパターンであるため、実際、キャリアであると気づかずに交配させてしまう
 ケースが多いことが E.コッカーでは より重大な問題となっているのです。

 ★対策★

1. 専門医による年1回の眼科検査(アイチェック)を受け、
 「異常なし」と判断された犬のみを繁殖に用いる 

2. prcdについては「DNA検査」を受ける



要注意

E.コッカーのPRAはprcdだけではありません。
割合は少なくても 他のパターンも発現しないとは限りません。
特に交配予定の犬については、
毎年のアイチェックを合せて行うことで補うしかないことを
繁殖者であれば肝に銘じる必要があります。


参考にした文献およびウェブサイト

Optigen
The Cocker Spaniel Club(UK)
English Cocker Spaniel Club of America, Inc.
English Cocker Spaniels An Online Owners Guide
「イラストでみる 犬の病気」 講談社
「もっともくわしいイヌの病気百科」 学研


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